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オニヒトデ調査(生息数と駆除)白浜シソウジマ(四双島)



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白浜シソウジマ(四双島)
オニヒトデ生息数調査&駆除報告

ダイバーにしかできないこと、皆様のご参加お待ちしております!
以下は6/6(土)の調査結果です。 ご確認下さい。

オニヒトデ生息数調査&駆除
和歌山県白浜沖のシソウジマ(四双島)にて、サンゴを食べるオニヒトデの生息状況の調査を実施した。
2007年〜2008年と水温が高い状態が続き、昨年より徐々にオニヒトデの増加が確認され、今年のGWにかなりの数を確認した。 
現状況からサンゴ群集が激減する可能性があると判断します。 
オニヒトデ食害
 ↑↑↑最近の食害跡(真っ白)    数週間前食害↑↑↑
                        藻が生えている
サンゴはミホンミドリイシ、オニヒトデは海草の右側
オニヒトデ食害
上のサンゴ(エントタクミドエリイシ)はオニヒトデにより全部白化(一部緑色化していることより数週間前に食べられたものと思われる
オニヒトデ食害
●サンゴの白い部分はオニヒトデによる食害で最近(数週間程度)  ●サンゴの緑色の部分は数週間〜数ヶ月前の食害  ●緑色の濃い部分は生きているサンゴ  ●サンゴ種はエンタクミドリイシ、
ニホンミドリイシの2種
オニヒトデ食害
オニヒトデがサンゴの裏に隠れている、このオニヒトデの大きさは約30cm 食害のサンゴはニホンミドリイシ
オニヒトデ食害 オニヒトデ食害
オニヒトデ食害
オニヒトデによる食害 70cm程度エントクミドリイシ全部

オニヒトデによる食害はところどころで発見
オニヒトデ食害 オニヒトデ食害
オニヒトデ食害
 最大のオニヒトデのサイズ 34cm 
オニヒトデ食害
 最少のオニヒトデのサイズ 20cm



【オニヒトデ生息調査&駆除データ

●日時: 2009年6月6日(土曜日) 13:20〜13:50

●場所: 和歌山県白浜沖 シソウジマ(四双島)

      水深: 4〜7m  水温: 23.5℃  駆除時間: 約30分  

●参加者: 参加人数:4人 熟練度合い:オニヒトデ調査初めての方3人、熟練者1人

●調査&駆除面積約: 20mX20m=約400u 波があるため水深4mより浅いところは実施していない。

   基点付近(水深8mの水路、水路両脇(サンゴ群生)は6m)

●結果
 
  オニヒトデ駆除数 10個 最少20cm〜最大34cm 平均的サイズ27cm程度

  オニヒトデの駆除数は 10個 と少ないが、発見したもの全て駆除しきれていない

  駆除しきれていないオニヒトデも合計すると21個程度となる

  数センチの小さいオニヒトデも発見したがサンゴの奥に入って採取できない。

  オニヒトデによるサンゴの白化がところどころ見られた。

  オニヒトデはサンゴの裏の奥に隠れているものが殆ど。

  サンゴ種はエンタクミドリイシ、ニホンミドリイシが主で、クシハダミドリイシ、キクメイシ類である。

  海草が多い。

  4月30日の簡易モニタリングで発見したオニヒトデは5個体、
  現地サービスのスタッフは10個程度見たとの報告あり。
  簡易モニタリングは遊びのダイビング約40分中に発見したオニヒトデの個数とする


■考察

  1ha(100mX100m=10000u)あたりの生息数換算値  525個

  ( 換算の計算 10000u ÷ 400u X 21個 = 525個 )

  ※異常発生の目安 30個/1ha  自然発生の目安 数個/1ha

●駆除面積と参加者の熟練度合い駆除時間のデータから判断すると非常に多い。 
この地のサンゴ群集をこのまま放置しておくと今後1〜2年程度で激減する恐れがあると判断する。

オニヒトデ1匹が1年間に食べるサンゴは5〜13平方メートル(平均8u)より推測と、
 
  ※試算 400u ÷ (8u/1年 X 21匹) = 2.3年

早急にオニヒトデの生息数を減らす為の駆除が必要。

●オニヒトデによる食害の推測時期は、直前(真っ白のサンゴ)〜数週間前(緑色の緑藻がうっすらと生じているもの)のものが多く目立つ。 このことより、今年に入って食害が増加したと推測する。

●1年以上前のオニヒトデによる食害と思われるサンゴ(岩と化した)もところどころにある。

●波があるからなのかオニヒトデはサンゴの裏の奥深く隠れているものが殆ど。

●数年前は白浜の三段壁(シソウジマより南西に数キロに位置)で頻繁にオニヒトデが発見されたが、昨年、今年はオニヒトデの数は減ったように思われる。 どうしてかは不明。

一番危惧することは、みなべの大サンゴ群集「ニシザキサンゴ」(沖ノ島灯台)にいつオニヒトデが現れるかである。 
今の所、「ニシザキサンゴ」にオニヒトデは頻繁には発見されていないが、白浜シソウジマとみなべニシザキサンゴは数キロしか離れていない。


※みなべの大サンゴ群集「ニシザキサンゴ」は田辺みなべ沖3kmの沖ノ島灯台付近に位置し、確認できている部分だけで、広さ約6ha(100mX100mが6個分)に約50種(推測で80種)のサンゴが折り重なるように高密度で群生している。 サンゴ群集の最北限といわれる串本より、さらに北西50kmに位置しており大変貴重なサンゴ群集。

●白浜のオニヒトデの生息数や生息域から考えると、みなべニシザキサンゴにオニヒトデが見つからないのは不思議なくらいである。 
これら白浜のオニヒトデが生息する地域から、みなべニシザキサンゴへの潮の流れが幸運にも影響しているのかもしれない。
オニヒトデが産卵したとしてもみなべ地域に流れていかないのかもしれない。 潮の流れがどうなっているかは調査できていません。

■オニヒトデ調査今後の駆除活動方針等

●頻繁にオニヒトデの生息調査と駆除を実施する。

●駆除道具を改良する。(小さなオニヒトデをサンゴの奥から引きずり出せる、死サンゴを割るカナヅチ等) 

●駆除時のショック等でオニオヒトデの卵の散布をできるだけ防ぐ為、網目が細かくチャック等でフタができるものを使用する。

【経緯・原因等】

●2002年沖縄でオニヒトデ大発生

●2004年 和歌山県串本で過去に経験したことが無いほどのオニヒトデ大発生
 ・串本ダイバーによる駆除→04年1万8500個、 05年2万個、 06年1万4600個、 07年5300個 
 ・これら食害により串本のサンゴの20%が死滅

●串本沖の2月の平均水温 40年前より2〜3度上昇

●水温15度を下回るとオニヒトデは越冬が難しいが90年代以降は15〜16度で推移

●黒潮は1990年以降20年近くも接岸が目立つ(原因は不明)暖流はオニヒトデの北上に有利

●数年まえより白浜沖で魚網にオニヒトデがよくかかるとの話あり?どれくらいかは解らない

●通説→生活排水、肥料にる沿岸海域の富栄養化の進行、オニヒトデの幼生が好むプランクトンの増加、天敵のホラガイの減少

●石西礁湖(石垣島と西表島の間にある日本最大のサンゴ礁域で東西30km・南北20kmに約400種のサンゴが群生する)では、 
2003年/駆除数2,917  2004年/駆除数5,536  2005年/駆除数7,517  2006年/駆除数5,233  2007年/駆除数3,358  2008年(平成20年)には駆除総数65,392匹 と 2007年の約19倍など20年ぶりの歴史的大発生となっている 




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